くらす

未来の赤ちゃんのために知って欲しい「風しん」のこと

Written by つらら

こんにちは、ママライターのつららです。
私が、妊娠中の女性が「風しん」にかかった時の危険性について知ったのは、4年前。

「風しん」のことが、ニュースでもちらほら話題にのぼり出した頃、当時30台前半の弟が「風しん」に感染し、入院しました。弟のお嫁さん(義妹)は、出産直後というタイミング…。(※のちに風しん抗体があったと聞きました)
このときまで、「風しん」は子どもがかかる代表的な病気のひとつで、息子がMR(麻しん・「風しん」混合)ワクチンを受けておけば「風しん」にならなくて済むくらいの感覚で、大人が「風しん」にかかる危険性までは認識していませんでした。

「風しん」って危険なの?

そもそも、「風しん」とはどんな病気なのでしょうか?
「風しん」は、「風しん」ウイルスによって起こる病気で、感染している人の咳やくしゃみ、会話などで飛び散るしぶきを吸い込むことで感染します(飛まつ感染)。
発症すると、発熱、発疹、リンパ節の腫れなどの症状を引き起こします。

何がいったい危険なのか、私なりにまとめてみました

感染すると、症状は軽いものがほとんどで、感染しても症状がでない人がいる。
このため、気づかずに周囲にうつしてしまうことがある。
(大人だと私の弟のように重症化するケースもあるようです)

妊娠初期(特に妊娠20週頃まで)の女性が「風しん」にかかるとお腹の中の
赤ちゃんに感染し、先天性「風しん」症候群(CRS)という障がい
(心疾患、難聴、白内障、発達の遅れなど)をひきおこすことがあります。

先天性「風しん」症候群(CRS)それ自体に治療法がない。

妊婦さん自身に自覚症状が全くなかったのに、出産後、赤ちゃんが先天性「風しん」症候群(CRS)だったというケースもあるのです。
では、どうすれば良いのでしょうか?その予防のためには、事前に予防接種を受けて、「風しん」の免疫をつけておくことが最も重要です。

妊娠してからでは遅い!結婚が具体的になったらすぐに

「事前に予防接種を」と先ほど書きましたが、妊娠してから予防接種を受けても遅くはないのでは?と思われた方もいるはず。
しかし、妊娠中は「風しん」の予防接種を受けることができないのです。それどころか、妊娠2ヶ月前までに「風しん」の予防接種を受けておかなければなりません。
すぐに予防接種をと言いたいところですが、予防接種を受ける前に、まず「風しん」の感染歴があるか、ワクチンの接種状況がどうかを調べることをおススメします。(厚生労働省のHPで生年月日により、ある程度チェックできます。)そして、曖昧な場合は、ぜひ抗体検査を受けて『抗体価』を調べてみてください。長野県では、条件に該当する場合、無料で抗体検査が受けられます!(詳しくは県内の保健所へお問い合わせください) 「検査」と聞くと、何か面倒なのでは、と思われるかもしれませんが、「採血」のみで、手順もとても簡単です。大まかな流れは次のとおりです。

検査を希望する保健所に電話で申し込む

保健所での採血

10日程度で結果が判明(直接保健所で、または郵送でも、結果を受け取れます)

上田市で検査を受けたい場合は、合同庁舎内にある上田保健所で受けることができます。検査の結果、抗体価が十分なかった方は、ぜひ風しんワクチンを接種しましょう。

厚生労働省リーフレット(結婚編)PDF

上田市健康推進課の高橋さん、宮島さんに聞いてみました!


健康推進課 左 高橋さん 右 宮島さん

上田市では、長野県内の保健所(県内であればどこの保健所でもかまいません)で「風しん」の抗体検査を受けた結果、予防接種が必要と判断された方に費用の一部を補助してくれる制度があるとのことです。県の抗体検査の結果と予防接種を受けた医療機関(指定医療機関はありませんので、かかりつけ医等で接種して構わないそうです)の領収書を持参すればよいそうです。

上田市の風疹予防接種の費用補助についてのチラシ

平成28年は、4名が補助の申請に来られたそうで、うち2名がご夫婦だったそうです。
あれ?男性も?と思われませんでしたか?
実は、女性だけ予防接種をすればよいのかというとそうではなく、近年は、私の弟のように成人男性の感染が多いようです。妊娠中の奥さんやパートナーに感染させないためにも、ぜひ男性も、予防接種が必要と判断されたら受けて欲しいとのことでした。
さらに、「結婚の話が具体的になったらすぐにパートナーと2人で検査、必要であれば予防接種を受けるのがベストです」とアドバイスいただきました。
穏やかで朗らかな高橋さん、宮島さんでしたが、「未来の赤ちゃんのため、パパ・ママになる前の方にこそ、是非知ってほしい」という熱意が伝わってきました。上田市の健康推進課や保健センターに行けば、お二人のような担当の方に相談にのっていただけるとのことで、とても心強く、有り難いですね。

今からできることをはじめよう!

結婚を考えている方は、抗体検査や予防接種を。先輩パパ、ママの方は、お節介だと思わず、家族はもちろん、職場やお友達にも、「風しん」の予防接種のことどんどん話してください。気づかないうちに感染者にもなりうるので、旦那さんもまずは、抗体検査を受けてみてください。(奥様は、妊婦検診で検査しているのです)奥様からもぜひ勧めてみてください。未来の赤ちゃんたちのため、将来のパパ、ママだけでなく、みんなで今からできることはじめませんか?

協力:上田市役所 健康推進課

参照URL
「厚生労働省 風しんの感染予防の普及・啓発事業 TOP」
「厚生労働省 風しん・先天性風しん症候群とは?」
「厚生労働省 なぜ大切?風しんワクチン」
「厚生労働省 予防接種が推奨される風しんの抗体価について(PDF)」
「小諸市役所 長野県風しん抗体検査チラシ(PDF)」
「政府広報オンライン 生まれてくる赤ちゃんのために 防ごう! 大人の風しん」 
「国立感染症研究所 風疹とは」
国立感染症研究所 先天性風疹症候群に関するQ&A(2013年9月)
「ゼクシィ 【ストップ風疹】妊娠を考えているなら、早めの予防接種を」

About the author

つらら

長野県須坂市出身。1児の母。
極度の冷え性で、寒いのが大の苦手なのに、家の裏はスキー場という場所に住んでいます。暖かい地に住むことを妄想しながらも、北欧雑貨に惹かれています。