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ひょう害りんごで寄附が2000件!ふるさと納税が呼び込んだ温かい応援

Written by gumi

平成20年度の税制改正から導入が開始された「ふるさと納税」。全国的にも納税件数は年々増えています。
全国のおいしい食材を楽しめたり、その土地を訪問して使える優待券など、返礼品も魅力的。

時として豪華すぎる返礼品が注目を集めたりしますが、2017年の晩秋、上田市のある返礼品がちょっとした話題となったことをご存知ですか?
問い合わせの電話が鳴りやまない事象を引き起こした話題の返礼品について、ふるさと納税の担当課である上田市政策企画部 移住定住推進課でお話を伺いました。

みんな知ってる?「ふるさと納税」の基本

「ふるさと納税」は所得税、住民税の一部を都道府県や自治体に寄附することができる制度のこと。
地域による税収の格差を是正することなどを目的としてスタートし、生まれ故郷に限らず日本全国どの自治体にも寄附することができます。

私たちが普段納めている税金は、何にどう使うのかを私たちが直接決めることはできません。しかし、ふるさと納税は寄附者自身が使い道を指定できるのです。

上田市の場合は下記の6つの使い方から選択することができます。
(※上田市にお住いの方が上田市へ寄附する場合、返礼品はもらえません)

自治体では寄附してくれた人へ感謝を伝える「お礼の品」を用意しています。返礼品には各自治体の個性が表れるため、返礼品から寄附する自治体を決める人も少なくないようです。

人気NO.1返礼品を襲った天災

https://www.photo-ac.com/

上田市でも徐々にふるさと納税の受入れは増えており、平成28年度は約1億2千万円の寄附が集まりました。
返礼品として人気が高いのは旬の果物。
特にりんごは返礼品の中でも看板商品と言えるほど人気で、その美味しさはあえて説明するまでもありませんね!

しかし2017年、上田市のりんごがピンチに見舞われます。
2017年5月、上田市から東御市の広い範囲でひょうが降り、小さなりんごの実にたくさんの傷がついてしまいました。
収穫の時期を迎えたりんごには、「くぼみ」や「かさぶた」のような傷が多く見受けられ、今年の収穫は絶望的だと農家さんたちは頭を抱えていました。

市の移住定住推進課は農家さんとJAの協力を得て、ひょう害りんごを返礼品とすることを決めたのです。

ピンチがチャンスに変わる!


「農家を応援してください」というメッセージと共にひょう害りんごを返礼品としたところ、大きな反響を呼びました。

NHK「ニュースウォッチ9」、テレビ信州「報道ゲンバ Face」、TBS「あさチャン」、毎日放送「ちちんぷいぷい」など、各種メディアにも取り上げられ、全国から問い合わせが殺到!

「放送が終わったタイミングで課の電話が一斉に鳴りだし、しばらく電話の対応に追われました。こんなことは初めてです!」と移住定住推進課の百瀬さん。

寄附をされた方から励ましのコメントも多く寄せられました。

全国各地から寄せられたコメント

「農家さんの力に少しでもなれればと思い寄付しました」
「これこそ正しいふるさと納税だと思います!」
「りんご大好きです!農家さん頑張ってください!」

2017年12月までにふるさと納税で受け付けたひょう害りんごの受注件数は2000件となり、農家さんたちにとってもりんごを作り続ける力となったようです。

本当の意味での「ふるさと納税」

ふるさと納税は、地方を応援したい気持ちを「寄附」という形で表すことができる仕組みです。
今回のひょう害りんごに対する反響は、「地方を応援する」という本来の趣旨で活用したことへの評価と言えるでしょう。
これを機に、上田のりんごが日本全国の多くの人々に食べていただけるようになればうれしいですね。
そして、たくさんの方から受けた支援がどのような形で街づくりに活かされるのか、今後の市の事業にも注目していきたいと思います。

About the author

gumi

名古屋生まれで名古屋飯をこよなく愛する、3児の母です。人とのコミュニケーションツールは「食べること」。人と一緒に楽しみながらご飯を食べること、お酒を飲むことを何よりの生きがいとしています。得意料理は韓国料理。パン作りにもはまっています。